ドラマの中の陛下
前回は映画でしたが今回は映画以外の紹介です。
ジャレッド・ハリス(「ザ・クラウン」)
Netflixでシーズン2まで配信されているエリザベス女王が主人公のドラマ。
加入するのも面倒なのでDVDをエイヤっと買いました。
映画並みのお金のかけ方に驚き、さらに見始めると止まらなくなって一気見です。
ただし娘の結婚式から始まるので、陛下は既に病気で、あっという間にお亡くなりに。
『シャーロック・ホームズ/シャドウゲーム』のモリアーティ教授を演じたくらいの悪役顔なのに、なぜキャスティングされたのでしょうかねぇ。
ご本人は1947年以降になると明らかにげっそりやつれてくるのですが、ドラマの陛下は血色よくて死にそうにもないし。
ジョージ6世に寄せる気ないだろ、ミスキャスト!というのは別にして役どころや演技はすごくいいです。
本格的に陛下にはまったのも、このドラマが印象的だったからかも。
サンドリンガムで家族や地元の人と過ごすクリスマスや最期の日々の場面に、国を愛し国民を愛し家族を愛した王の姿が描かれてます。
リリベットが即位後も陛下の名前がたびたび出てきて、どんだけお父様のことが好きなんだーと思ってしまいます。
妻のエリザベスがふつうのおばさん顔。でもメイ城を買うエピソードはよかったです。
引用元:ソニーピクチャーズ公式サイト
ジェームズ・ウィルビー(「Berti and Elizabeth」)
バーティと妻エリザベスの出会いから死別までの話です。
2001年制作の英国のTVドラマで、こちらは室内ロケばかりでお金はかかってなさそうな作りです。
結婚式の場面も記念撮影で済ませてしまうという超安上がり。
最初の舞踏会での25歳のバーティの老けっぷりが厳しいけれど(髪が…)エリザベスが20歳に見えないのがもっと苦しい。
そしてエドワード役の人相が悪い。
細身で小柄なところは本物に近いですが目が茶色なのが違います。
それと王子様なのに漂う芋っぽい雰囲気。
検索したらこの役者さん『モーリス』のモーリス役。これにはびっくり(゚д゚)
ちょっとお茶目でひょうきんなバーティですが、描かれたエピソードは、ほぼ史実どおりなので意外と実像に近いのかなと思います。
秘書官のラッセルズがおでぶちゃん恰幅が良くて誰これ?…となります。
↓このパッケージだと英語字幕付き
日本語版はないですが再販されたものは英語字幕付きなのでアマゾンUKで購入しました。(amazon.comとamazon.ukのアカウントが共通だったので簡単に注文できました)
番外
不明(「プリンス~英国王室 もうひとつの秘密~」)
ジョージ5世の四男のジョージ王子と夭逝した五男のジョン王子の物語。
BBCのドラマで、もとはロスト・プリンスという題です。
こちらは屋外ロケもしていてお金かかってます。前後編あわせて3時間なので長い。
第一次世界大戦時に英国王室の置かれていた厳しい状況がよく分かり、その面でもよくできたドラマです。
ジョージ5世にとっては従兄弟にあたるニコライ2世一家の悲劇的な最期も描かれ、アナスタシアちゃんのはかない運命に涙。
メインは二人の弟ですが、十代のアルバートが一瞬、ほんの一瞬出ます。
エドワード7世夫妻、両親の皇太子夫妻、招待客を前に披露される子供たちの朗読会の場面で、エドワードの横にアルバート、メアリー、ヘンリーと並んで座るのが映ります。
ニコライ2世一家がサンドリンガム に到着する場面にもエドワードと制服姿の弟1人が出てきますが、それがアルバートなのかヘンリーなのかはちょっと判別できません。
1909年のことらしいのでアルバートでしょうが、実際は皇帝一家を迎えるため海軍学校から戻ったら百日咳でアルバートは隔離されたので、又従妹たちには会ってないと思います。
演じているのは子役ですが第一部のクレジットにあるBertie:Craig Shentonがそうなのかは、ちょっと確信がもてないので不明としておきます。
不明(『ダウントン・アビー』)
NHKBSでの再放送があったので追加です。
本放送のときはスルーしてましたが、今回は当時の貴族の生活習慣に興味をもってからの放送だったので楽しく見ました。
シーズン4の終わりの社交界デビュー話に国王の長男が登場しますが、次男も一瞬出るとネットに書いてあったので、わくわくして見ましたが5秒もなかったです。
IMDbにも載っておらずそんなものだろうなとは予想してましたが、完全にモブだったのでスタッフにでもRAFのブルーの制服を着せたのかも。
引用元:公式サイト
貴族令嬢たちのドレス・アルバム | 海外ドラマ「ダウントン・アビー」オフィシャルサイト
ジョージ5世夫妻の向かって右にヨーク公夫妻、左にプリンス・オブ・ウェールズ。
その横は長女のメアリーだろうと思います。
で、このオフィシャルサイトには用語解説があって親切なのはいいのですが、メアリー王妃のことを女王陛下と説明するという、ものすごい大間違いをしています。
ドラマ内でも国王陛下に挨拶をしているので君主が男性だということは明らかなのに、どうしたらそういう勘違いができるのか不思議です。
そのほかにチャーチルを題材にした The Gathering Storm と Into The Storm がありますが未見です。
以上、今まで見た映画とドラマの中でいちばんのお気に入りは、クレニック長官が演じたジョージ6世でしょうか。
目の色が青というのとスーツや軍服姿がきまっているのがポイント高いです。
ほかの役者さんが丸顔なのに対し面長タイプなところも雰囲気があります。
それでもがっちり体型なので、ちょっと違うかなーと思ってしまいます。
華奢で、エレガントな雰囲気を出せる俳優さんというのはいないのでしょうか。