映画の中の陛下
興味をもったのは映画がきっかけなので、映画の中でジョージ6世役を演じた役者さんを紹介します。
- コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)
- ベン・メンデルソーン(『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』)
- ジェームズ・ピュアフォイ(『チャーチル ノルマンディーの決断』)
- ルパート・エヴェレット(『ロイヤルナイト』)
- ローレンス・フォックス(『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』)
- サミュエル・ウェスト(『私が愛した大統領』)
コリン・ファース(『英国王のスピーチ』)
ジョージ6世といったら主人公にしたこの作品。
エリザベス女王のお父さん、という説明とセットで必ず触れられるアカデミー作品賞受賞作でもあります。
見た目は全然、陛下に似てません。
ガタイが良くて華奢感がないので印象が違うのですよね。
候補に挙がったらしいポール・ベタニーも背が高すぎ目つき悪すぎですが、まだ似ているかも。
見た目は別にして、演技は上手いし紳士な感じはさすが英国俳優。
言葉が思ったとおりに出てこない演技には、見ている側も苦しくなってきます。
アカデミー主演男優賞も納得の出来の上、作品自体も非常に分かりやすくエンタメしていて面白いです。
演技の参考にするために見た実物のスピーチ映像にコリンが涙したという監督の話に、いい人だなぁという印象を持ちました。
ベン・メンデルソーン(『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』)
『ローグワン・スターウォーズストーリー』のクレニック長官役が印象深かった俳優さんです。
こちらも体格が良すぎですが、それ以外はいい感じ。
青い目が青いスーツに映え、すっと背筋を伸ばした姿に高貴な感じが漂います。
ご本人さんよりも姿勢がいいです。
監督さんはコメンタリーで、コリン・ファースのイメージが強くキャスティングには苦労したがベンが似ているのに気づいて決めたと言っていましたが、実物はもっとスリムでは。
オーストラリア人が国王を演じるのはイギリス人にとってどうなのと思いましたが、逆に精神的な負担を感じないので好都合、とちょっと言い訳っぽいことも言ってました。
ジョー・ライト監督が得意とする光と影のコントラストの中に立つ国王の姿が神々しくて、毎回うっとりと見入ってしまいます。(監督自身もお気に入りのシーン)
引用元:GAGA公式サイト
ジェームズ・ピュアフォイ(『チャーチル ノルマンディーの決断』)
ノルマンディー上陸作戦を見に行くというチャーチルを説得する役目。
ボリス・ジョンソン著の『チャーチル・ファクター』では首相と国王はノリノリで視察することになりトミー・ラッセルズを大慌てさせたんですけど…と思いながら見てました。
第二次世界大戦も終盤で、陛下は消耗し切っているはずなのに首回りが太ってません?映画自体も眠かったので、あまりいい印象はないです。
吃音をちょっと強調しすぎな演技かなと思いますが、脚本のせいでしょう。
引用元:彩プロ公式サイト
ルパート・エヴェレット(『ロイヤルナイト』)
あまり出番がないので印象薄いです。普通のお父さん。
VEディにお忍びで町へ出かける王女姉妹という題材は面白いのに、もうちょっと脚本は何とかならなかったかという残念な気持ちが…買わずにレンタルで済ませればよかったと後悔。
リリベットは雰囲気ありますがマーガレットが太目なのが許せないです。
引用元:GAGA公式サイト
ローレンス・フォックス(『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』)
マドンナが監督したシンプソン夫人をめぐる物語。
夫婦で訪問する場面や兄からの電話を取り次がない場面など4か所ほどに出てきます。
兄弟とも細身なのはいいのですが、どちらもウォリスに対し背が高すぎ。
俳優二人は互いに似た感じなので、バーティ役のほうは髪をブラウンに染めてもよかったのでは。
ナチスとの関わりへの言及はそれだけかよ、とか、黒人と一緒に踊るのはあの時代にあり得ないだろ、とか突っ込みを入れながら見る映画です。
それよりもウィンザー公役がドラマ『エージェント・カーター』のハワードの執事で愛妻家のジャーヴィスさんだと知ったときの衝撃(゚д゚)!えええーっ
サミュエル・ウェスト(『私が愛した大統領』)
『ウィンストン・チャーチル( Darkest Hour)』でアンソニー・イーデンを演じてた俳優さんなので、ちょっと興味を持ち見てみましたが、ロッテントマトで30パーセント台も納得の映画。
最初は真面目に見ようとしましたが、あまりのつまらなさに途中から飛ばしまくり。
ぽっちゃりしてるので、もうちょっとスリムな俳優をキャスティングしてもいいんじゃないかと思うのですが。
それよりもエリザベス王妃が老けすぎで仏頂面で、描き方に悪意があります。
「お義兄様ならそんなことはしない」と夫の行動に怒ってましたが、義兄より夫を下げるようなことは絶対にしないです。
夫がやりたい事は賛成し励ますのが自分の役目としていた妻なのに。
上のジェームズ・ピュアフォイと同様に吃音演技はわざとらしさを感じましたが、素朴な感じは出ていました(素朴すぎ?)。
引用元:キノフィルムズ公式サイト
以上、主な6作品の映画を取り上げました。次はドラマ編のつもり。
おすすめな『英国王のスピーチ』と『ウィンストン・チャーチル』については別に取り上げたいと思います。
他にもワンショットだけだけど出てるよーという映画があれば教えてください。